CentOSにNode.jsをインストールする一般的な方法として、epelリポジトリから「yum」でインストールすることができます。しかし、epelリポジトリを使った場合は、Node.jsは古いバージョンがインストールされてしまいます。
そこで、本記事ではCentOS7に最新版のNode.jsをインストールする方法を紹介します。NodeSourceが提供しているリポジトリからインストールする方法、「n」パッケージからインストールする方法の2つを記載します。
目次
インストール方法の違い
2つのインストール方法を紹介しますが、どちらの方法を使っても問題ありません。要件に合わせてインストール方法を選ぶことをオススメします。
要件 | 方法 |
---|---|
すぐにNode.jsを使いたい | NodeSourceのリポジトリからインストール |
Node.jsのバージョン管理をしたい | 「n」パッケージからインストール |
環境
本記事の作業環境は以下となります。Boxは「centos/7」を使っています。
OS・MW | Version |
---|---|
CentOS | 7.6 |
Virtual Box | 6.0.4 |
Vagrant | 2.2.4 |
NodeSourceのリポジトリからインストール
NodeSource社がNode.js公式のバイナリディストリビューションを配布しています。そのため、epelよりNodeSourceのリポジトリを使ってインストールしましょう。まずはNodeSourceのGithubから最新バージョンを確認します。
最新バージョンが確認できましたら、最新のリポジトリを設定し、yumでNode.jsをインストールしましょう。
$ su -
# curl -sL https://rpm.nodesource.com/setup_11.x | bash -
# yum install nodejs
# node -v
v11.13.0
「n」パッケージからインストール
「n」パッケージとは、Node.jsのバージョンを管理するパッケージです。npmからインストールすることができ、Node.jsのバージョン管理がしやすくなります。
EPELリポジトリからNode.jsをインストール
「n」パッケージはnpmからインストールする必要があり、npmを使うにはNode.jsが必要になります。そのため、まずはNode.jsとnpmをインストールしていきましょう。NodeSourceのリポジトリにはnpmが含まれていないため、EPELリポジトリからインストールしていきます。
$ sudo yum install epel-release
$ sudo yum install nodejs npm
「n」パッケージをインストール
次にnpmを使って、「n」パッケージをインストールします。
$ sudo npm install -g n
Node.jsをインストール
準備ができましたので、Node.jsをインストールします。最新版は「latest」、安定板は「stable」でインストールできます。
$ sudo n latest #=> node-v11.13.0がインストールされる。
$ node -v
v11.13.0
$ sudo n stable #=> node-v10.15.3がインストールされる。
$ node -v
v10.15.3
「n」パッケージの使い方
「n」パッケージの使い方はとてもシンプルです。直感的にわかるコマンドで操作ができるため、コマンドが覚えやすいです。
コマンド | 内容 |
---|---|
n | インストールしているバージョンの表示やバージョンを切り替える |
n ls | すべてのバージョンを表示する¦ |
n --latest | 最新バージョンを表示する |
n --lts | 安定バージョンを表示する |
n latest | 最新バージョンをインストールする |
n stable | 安定バージョンをインストールする |
n [version] | 指定したバージョンをインストールする |
n rm [version] | 指定したバージョンを削除する |
n prune | すべてのバージョンを削除する |